monologue

2005年07月
NO.B  (2005.7.24[Sun])

おぃ〜〜っす!岡崎でございます。気がつけば夏、みなさん調子はバッチグー(いきなり死語かよ!)かな?ってどーもご無沙汰です。
さてさていよいよ入院シリーズ最終回、行って見よう!!
順調に回復して行った僕は、ついに退院が決まった。先生いわく、今週一杯で家に帰っていいとの事。もうこの頃になると頭こそネット包帯でクリみたいだけど、それ以外はいたって普通。そんでもって学校の友達がお見舞いに来たりでにぎやかな日が続いた、そうそう、でも、何でお見舞いのみんなが帰った後と、お祭りの次の日の神社ってあんなに寂しいだろうねっ。
まあいいとして、退院が決まったとなると気ががりなのはミキちゃんの事、退院が決まったその日、ミキちゃんは帰る前に僕の所にきた。何か元気がなかった(絶対思い過ごしだと思う!)、『退院決まったんですねっ、よかったですねっ。』と言ってきた。当時の僕は、恋愛の駆け引きなど全く知る訳がなく、今でこそもっと気の利いた事くらい言えるかもしれないが、『うん』と答えるのが精一杯だった。
それからあっと言う間に時間は過ぎて、とうとう入院最終日が来てしまった。
明日になれば、親が迎えにきて僕は退院する。
僕は当然、ミキちゃんが帰る前に現れて、お別れの挨拶をくれるもんだと思ってた。しかし、彼女は現れない、とうとう消灯時間になり、電気は消されてしまった、僕は結構ショックで眠れないまま過ごしていた。そして、夜11時になり夜勤の見回り看護婦さんが懐中電灯をもって僕の部屋にやってきた、驚いた!!!!!!なんとミキちゃんだった、いたずらっぽい笑顔で、『しーっ』と言うように人差し指を唇にあてて、他の患者さんにきずかれぬように僕を手招きで呼んだ。
僕らはそのまま1階の、昼間は外来の患者さんたちが使ってる誰もいない、薄暗い待合室に行った。
『先輩にたのみこんで夜勤に忍び込ませてもらったの。』なんとミキちゃんは実習生のくせに夜勤をするっていうあり得ない事をやってのけたのである!
『だって最後の日でしょ?』
またしても恋愛の駆け引きすら知らない僕は、気の利いた言葉ひとつ言えずにいた。そこに懐中電灯をもった先輩看護婦さんがやってきた。
『1時間だけよっ!』
僕らは非常階段を使って病院の外へ出た。少し歩いて信号の点滅してる真夜中の大通りを渉るとショピングセンターがあり、そこの自販機でジュースを買った。
お金は二人分きっちりミキちゃんが用意していた。
病院のほうに引き返すと、途中に小さな公園があった、そこのベンチに二人腰掛けた。真夜中にパジャマ姿の病人と看護婦さんがベンチに。なんともミスマッチ。
ここからの二人は何をどう話したとか、そんな事はいちいち覚えてないけど、例えば後ろからみてたら、ネット包帯クリ頭と、ナースキャップが重なったり離れたりって感じかなっ。(ん〜、いい歳した今でもコッパズカしい!)

青春の思い出はその場限りがいい。ってな先人の言葉どうり、記念写真のごとく僕の記憶の中にしかこの思い出はありません、でも多感な時期に胸が張り裂けんばかりの想いがあった事実は誰も否定出来ません。時が過ぎて、それなりに経験をかさねた今、僕が唯一、あの時の、ちょっとつっつかれたら涙が出ちゃうような感情に浸っちゃう瞬間があります。みなさんとライブで時間を共有してる時です、まあ生もんですから多少むらはあるかもしれませんが、高ぶった感情があの時の胸の痛さとシンクロするって瞬間を何度も体験してます。ミュージシャンであるっていう役得だと思って、みなさんに感謝してます。
そんでねっ!こないだねっつ、なんだか懐かしくなって、もうあの時以来、あの公園に車で行ってみたの、しかも夜中に。点滅信号もそのまま、ベンチもそのままだったけど、周りにあった空き地にマンションとかいろんなものが出来ていて、すっかり違う場所みたいだった。だから、何が言いたいかっていうと、永遠って、自分次第なんだな〜って、前だけしか見てない時期もあったり、立ち止まって休憩してたり、ときたま後ろに向かって歩いてたり、、、、、、、、、、。
なんだかよく判んなくなってきちゃったねっ。中途半端でごめんねっ!
ほんじゃ〜!!

BGM=『LOST IN LOVE』AIR SUPPLY ------『Just A Little Bit』サザンオールスターズ


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