monologue

2005年04月
NO.G  (2005.4.30[Sat])

どもどもっ。ってドムドムバーガーじゃあないんだから。まあまあそれはよしとして。さてさてお話のつづきいってみよー(いかりやな感じで)!
手術の次の日、目覚めると両手両足ともベッドに縛り付けられてた。そんでもって右手に点滴、左手に輸血、右足に塩水(水分補給)、左足にこれまた点滴ってな具合で、しかも頭は動かないように固定され、傷口からは内出血を吸い出すドレンチューブが出てたり、もちろん酸素マスクもされててどっっから見ても重症患者だった。
にもかかわらず、僕の頭の中はすでにミキちゃんだった。僕の読みでは、おそらく昼間は学校に行ってるんで(お前!術後だろ!よく考え付いたな)、現れるとすると夕方以降のはず(たしかに手術は成功のようだ)。
予想的中!!夕方になるとミキちゃんがやってきた。しかもなんと!!!!!!僕の担当になった。それを告げるミキちゃんに、僕も「よろしく」とめいっぱいカッコつけて言ったんだが、酸素マスクが邪魔をしてうまく言えなかった。すると
「何ですか?」とミキちゃんが顔を近づけて来た!!!!!!!!!!!!!!!
ヤバイっ!このままだと心拍数やなんやらをモニターしてる機械が僕のドキドキに反応してピーーーって警告音を発してしまうかも(恋の警戒警報!?)。
モゴモゴ言ってる僕に笑顔で答えてくれ(めんどくさいから笑ってごまかしたんじゃないのか?)、テキパキと仕事をこなしていった(やっぱりそうじゃん)。
ぼくはもう完全にミキちゃんにほの字(出た!死語)になってた。重傷じゃなかったら、斜めに飛んで足をパチンと鳴らす、欽ちゃんが若い頃コント55号でよくやってたやつ(すみません気にしないでください)を右5回、左6回(何で多いねん?)やってただろう。天にも昇る気持ちってのはこの事だって思った(お前!昨日本当に昇りそうになってたの忘れんなよ!)。
ミキちゃんはなにやら透明な袋を持ち上げ、中の液体の量をはかりノートに記録していた。 ん??? なんとそれは僕のオシッコだった!よく見るとその袋から細いチューブが出ていて、それは恐ろしい事に、僕の脚の間にいる息子さん(あのっ、いわゆるアレです)へとつながっていた。寝たきりでオシッコ行けない患者にこのような事をするのは知っていたが、まさにそれだった。でも、、、、、、もしかして、、、、、、。このチューブ入れたのミキちゃん?、、、、、、、いや〜まさか実習生がそんな事するわけないよなあ〜っ。でも、、、、、待てよっ、、、、、、
入れたのは先生だとしても、「おい君!ちょっとコレを押さえててくれたまえ」ってな具合に息子さんもたされてたって事も考えられる。え〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ、そんなあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。まあ看護婦さんだからしかたないとしても、そん時の息子さんは麻酔や手術への恐怖などにより、今までの人生でこれ以上ないってくらいに縮んでいたのは容易に想像できる。そんなもん見られちゃったの〜〜〜〜〜〜っ。
さっきの笑顔の意味はもしかして??ってな事を考えてしまい、ブルーになる私であった。          つづく。
徐々に回復し一般病棟へ、そこには個性豊かな患者さん達が。そして想いを伝えるのか?次回をお楽しみに(珍しく間違ってないま)。おまえがまちがってるよっ!!

BGM=「I'D BE BROKEN」SOPHIE ZELMANI


NO.F  (2005.4.18[Mon])

すっかり春。花粉症は全然平気な私、聞く所によると子供の頃、落っことした物とか平気で食べちゃったりしてた人は免疫が出来てて大丈夫らしい。って失礼な!!ちゃんと「ふーっ」って砂とか吹いてから食べてたよっ(結局食ってるやん!)。
ってな感じでお話のつづき早く聞きたいでしょ?ほんだらはじまりはじまり〜っ。
すっかり浮いた気分のまま処置室で寝かされ、先生にいろいろと怪我した時の事を聞かれてるうちに何だか頭が痛くなって来た。それはまさに秒刻みでひどくなっていき、やがてじっとしていらんないほどになった「う〜〜〜っ」って唸りながらのたうちまわる僕の足を、困った顔した例のミキちゃんが押さえていたのは何となく覚えてる。そんでとうとう僕はオエ〜ッってもどしてしまった。
あの頭の痛さは思い出すとゾッとする。風邪ひいたりして頭痛くなるじゃん、それが100個いっぺんに襲ってきた感じ(内出血で出来た血腫が脳を圧迫するらしい)。
そんなこんなしてるうちに今度は喋れなくなっちゃった。いよいよヤバイってんで緊急手術!ストレッチャーにのせられ手術室へ。最後には視界も狭くなり、玄関の覗き窓から覗いてる感じにしか見えなくなっちゃって、俺、死ぬかもって本気で思った。
そんで手術は始まった。
ここからは後で聞いた話。少しすると、病院に一緒に来てた仲間が心配して集まって来た。それから1時間くらいしてとんでもない事態がおきた。輸血用の血液が足りなくなってしまったのだ。頭部の手術は大量の出血をともない、かなりの輸血をしないと間に合わないらしい。もちろん血液センターにたのみはしたが、たまたま近くにはなく到着までには時間がかかるらしい。あいにくその場にいる人間にO型はいなかった(そう私はO型です)。そこで仲間たちは大急ぎで近くのショッピングセンターへ行き、行き交う人に、「O型の人いませんか?」「近くの病院で手術の血液が足りなくてこまってます。」と必死で呼び掛けてくれO型の人を探して来てくれたのである(何と美しい友情)。あたふたしてる状況の中、その人達の連絡先を聞かずに帰してしまい、お礼が言えなかった事が心残りです。
そして輸血のおかげで手術は無事に終了。見事成功です!
その内容は?
傷は右耳の上、5センチくらい。そこを中心に逆Uの字型に頭皮を切開、頭の皮をビロ〜ンって剥がす(キャー)。今度は傷を囲むように電気ドリルで頭蓋骨に4か所穴をあける、次に電気のこぎりでその間を切ってその部分の頭蓋骨をはずす(やめてくれ〜)。そんでそこに溜まった血の塊を取り出し、砕けた骨の破片やら海水やら砂やらを洗い流す。終わると頭蓋骨を戻し、針金で4か所固定し、剥がした頭皮を戻し、縫い合わせて完成(工作じゃないんだからさ〜)!
こんな改造手術うけたのは僕と仮面ライダーくらいかなっ?
やがて僕は麻酔からさめた。誰か知らない人が僕を覗き込んでいた、だんだん意識がはっきりしてくると、それは手術をしてくれた先生だとわかった、そして、「ここは何処かわかるか?」とか「どうしてこうなったか覚えてる?」とか、懐中電気で目玉みたりして、「うん、大丈夫です」といった。
次に親父、おふくろ、姉ちゃんといった具合に顔を覗き込んだ、みんなやさしかった。手術は6時間くらいかかったらしい。なんだか変な感じがした、1年くらい眠ってた感じだ。とにもかくにも僕は助かったようだ、そんでなんか大変な目にあってしまったようだ、みんなに心配かけてしまったようだ。そんな気配を察したのか、おふくろが、「いいからゆっくり眠りなさい」と言った。その言葉が合図であったかのように、また僕は眠りに落ちた。            つづく。
手術は成功。あとは回復を待つのみ。すると気になるのはもちろんあの娘の事(お前!さっき反省してたよな!)。これから毎日会えるんだあ〜(頭ツルッ禿げなの忘れるなよ!)。いよいよラブストーリーが始まる。次回うふふふふふふっ。おたのしみみ(わざとやってんだろ?)。

BGM=「ALL DEAD,ALL DEAD」QUEEN


NO.E  (2005.4.5[Tue])

さくらさいたねっ!学校の新学期や社会人一年生など、この時期に区切りがあるのは何でなんだろうねっ?他の国の事はよく知らないけど、単純に考えたら年明けで区切っちゃったほうがわかりやすい気がする。昭和や平成などの年号も西暦で統一した方がてっとり早い。でも伝統っていうか、そんなもんが我々にはあって、やっぱりさくら見ちゃうと何か気持ちがリセットされるし、平成の今、昭和って聞くとなんとなくノスタルジックな気分になる。やはりわれわれは日本人、カエルの子はおたまじゃくし(なんか違う)!
ってな感じでこないだの続きねっ。
傷口を縫ってもらおうと、海岸近くのお医者さんに行ったんだけど、先生は傷の周りを触って、「う〜〜〜ん」って言ってっばっかりでなかなか縫おうとしない。挙げ句の果てには、つい立ての影で看護婦さんとヒソヒソ話し。そんでこう切り出した。
「頭蓋骨が折れてます、ここじゃ手に負えないんで救急車呼びましたから今すぐ設備の整った病院で手当てを受けた方がいいです」
ん????????何??????え〜〜〜〜〜〜っ!!そんなに重傷なの〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
事態はこうゆう事だった。サーフボードの先端は尖っていて、しかもボード財(ちょっと違うけど浮力の強い発砲スチロールみたいな物)にガラスクロスを二重に巻き付け樹脂で固めた代物で、非常に硬くて強い。そいつが相模湾の波に乗って人とともに僕の側頭部を直撃したのだった。側頭部の骨は非常に薄く、言ってみりゃ卵の殻みたいな感じで、ボードの先端はそこを見事に砕いていた。しかも損傷箇所は内出血を起こしていて血腫(血の塊)が出来始めてて、このままだとやがて意識を失い死に至る。ざっと説明するとこんなかんじだった。
とはいうものの傷の外側の出血はすでに止まり、内出血の影響もまだ出てないので僕はいたってピンピンしていた。救急車の中でも横になる事はなく、座って景色を眺めていた。
海沿いの医者から20分くらい走ったかな、やがてちょっとした住宅地の中にある脳神経外科に着いた。救急車からの連絡で頭蓋骨陥没骨折で緊急手術が必要な患者が運ばれてくるってんで臨戦態勢で待受けてる所に、ウエットスーツ着て健康的に日焼けしたサーファーが元気良く「お世話になります」って自分で歩いて降りて来ちゃったもんだから、待受けてたお医者さん、看護婦さん共にコケそうになってておもしろかった。そんな中にひとりだけ違う色のナースキャップつけてる見るからに見習いですってな看護婦さんがいた。かわいい娘だった。小学校低学年のころ校庭で転んで怪我した時に保健室でやさしく手当てしてくれた密かに憧れてた6年生保険委員さんに似ていた。
何気なく、って言いたい所だが、、すかさず名札をチェック。
「実習生 **美樹」(残念だが名字がどうしても思い出せない) へえ〜〜〜っ、ミキちゃんっていうんだ〜(お前!頭蓋骨割れてんだろ!)(これから手術だろ!)。
今から思えば、僕の目はかなりハート型になってたように思う(内出血してんだろ!)(意識失うかもしんないんだろ!)。どうやら手術前の麻酔にもうかかってしまったようだ(一生内出血してろ!)。   つづく。
いよいよ手術、しかし大ピンチ!生き残れるか?(お前今生きてんじゃんかよ!)友情、そして完全にほの字(出た死語!)に陥ってる恋の行方は?次回をおたのしにに(また間違えてるよ)。

BGM=「フリフリ'65」サザンオールスターズ


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